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たかの洋一のかけある記 見解・主張・資料

2023年2月22日

市役所本庁舎移転問題についての見解

市役所移転問題について、市民の方々から問合せをいただいていますので、改めて現在の考え方を紹介します。なお、市議団ホームページは、ページ管理費が政務調査費の対象経費になっていることからも明らかなように、公式の見解となりますので、その点、申し添えます。

一部の反対派団体や一部市民が分断につながる「共産党批判・攻撃」を行っていますが、現計画の「完全移転」に一貫して反対しています。私(高野)自身、その先頭にたって議会内外で取り組んでいるものです。昨年12月議会では移転に必要な位置条例に反対し、否決させました。

〇本庁舎機能を現在地に残すことの考え方と理由、その背景にあるものは何か

同時に、現在の本庁舎機能をそのまま御成現在地に残せばいいんだという機械的な立場をとっているわけでもないのです。なぜかというと、市役所だけでなく、周辺の公共施設も老朽化が進んでおり、公有地の実情から、特に中央図書館の立替整備にあたっては御成現在地での複合整備が望ましいと考えているからです。

一方で、現在地には中央図書館だけでなく、鎌倉生涯学習センターのホール・展示機能も複合整備するという方針を市が示しています。これは肝心の集会室機能が視野に入っていないため反対し、今の場所で長寿命化するよう求めています。このように複数の施設が絡んだ問題が市役所移転問題の背景にあります。

要は、御成の現在地を市役所だけでなく適切な形で複合整備すること自体は必要と考えています。その際、全ての本庁舎機能を深沢地域に移すのではなく、最低限、鎌倉地域に相応しい本庁舎の機能は現在地に残すべきという案を一案として示したところです。根本にあるのは、単に移転反対だけでは、全体的に進む公共施設の老朽化をどうするかという解決につながらないことがあります。

私がこの間、地域の方々の意見を伺っているなかで一番多いのが、移転して深沢まで行くのは大変という声です。ですから現計画のような完全移転ではダメです。少なくとも鎌倉地域の市民が今の場所で引き続き行政サービスを受けられる機能を現在地に残すことが明確にならない限り、移転には絶対に賛成しません。

「二拠点化」というのは、そういう意味でして、完全移転ではなく、現在地も行政の拠点としてきちんと位置づける。深沢だけではなく、鎌倉にもきちんとした拠点となる複合整備を行う、そういう見直しをすべきではないかということです。行政機能の確保と老朽化対応の両立が必要なことをご理解ください。

〇市民合意が大前提、そのことなしに移転は進められない(内容に関わらず)

但し、これはあくまで一案で、絶対ということではありません。市議団が一案として示した内容を含め、市民の皆さんの合意形成が不十分なまま進めるべきではないし、費用も170億という巨額の事業であり、現在の社会状況を踏まえ、十分な時間をかけた検討を求めています。

現在の移転計画に反対している政治勢力としては、日本共産党鎌倉市議団が最大会派になりますので、今後も極めて慎重な対応をしていきたいと考えています。半世紀以上先の鎌倉のあり方にも関わる問題として、皆さんからのご意見を伺いながら取り組んでいきます。

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