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たかの洋一のかけある記

2023年11月7日

行政視察のご報告

所属している建設常任委員会の行政視察で仙台市と東根市(山形県)に伺いました。年に1回、議会予算により行っているもので皆さんの税金を使った視察ですので、今後に活かしていく必要があることは言うまでもありません。その視点から簡潔ですが、下記のとおりご報告します。なお、当該内容は鎌倉市議会HPに掲載されます。

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1 「震災復興と公共インフラについて」(10/19 宮城県仙台市)

1日目は、仙台市南蒲生浄化センターと、「震災遺構」として保存して公開されている荒浜小学校を視察しました。

両施設は比較的近接していて、ともに東日本大震災の大津波で甚大な被害を受けました。そして、今も保存されている旧「第三ポンプ場」と子どもたちや市域住民320人の命を救った荒浜小学校の校舎。

その姿を目の当たりにし、3.11における命がけの実際の取り組みを伺って、言葉にならない思いとともに、決して風化させてはいけないと再認識させられました。では、鎌倉市でどうしていくか。

身近でできることだけでなく、まちづくりの視点からの検討も必要と思います。実際に被災した以上、仙台市では堤防や道路の嵩上げも行われています。この点、鎌倉では事情が異なり、まちづくりのルールは大切にすべきです。

そのうえで、沿岸地域における全体的なハード面での防災対策としては、県が管理する国道134号線の抜本的改修を検討すべきでないか。仙台市で道路を嵩上げしたように、護岸対策も含め、2mの嵩上げは必要という思いに至りました。今回の視察で感じたことを鎌倉で活かしていきたいです。

2 「PFI方式を用いた施設設備について」(10/20 山形県東根市)

 2日目は、「さくらんぼ生産日本一のまち」山形県東根市に伺い、公益文化施設「まなびあテラス」を視察しました。

この施設は、情報拠点としての図書館、市民利用のギャラリーを基本とした芸術文化の活動拠点としての美術館(市民ギャラリー)、活力ある市民団体活動の情報拠点としての市民活動支援センターからなる複合施設で『集い、学び、創造する 情報と芸術文化の交流拠点』を基本理念にしています。

東根市では特に費用の節減を重視し、PFI方式を用いた施設設備ということになり、設計から管理・運営まで民間企業(複合体)により行われています。そのうえで、市民参画の手法として、公募による「市民サポーターズクラブ」の施設運営への協力が特徴的と感じました。

鎌倉市では図書館の指定管理者制度は導入されませんが、「まなびあテラス」の図書館には新技術も取り込んだ様々な工夫と配慮がされていて、とても参考になりました。また、図書館は同一フロアにあり、バリアフリーが徹底されていました。鎌倉の図書館整備に必要不可欠な視点と感じました。

その他、市民活動支援センターには「プリント工房」という一室があり、市民活動に必要な様々な印刷や仕分け作業ができるスペースが設けられています。垂れ幕等をプリントできる機器も導入されていて、こういう場所も鎌倉にあったら市民にとても喜ばれると思い、参考になりました。

鎌倉市における今後の再編整備の検討に活かせる視察内容でした。

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