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市民ニュース・発行物

2022年10月11日

深沢まちづくり、新庁舎問題,水害対策、交通問題等 山ざくら2022年秋、臨時号

深沢まちづくりの課題
         市役所移転、交通、水害対策等

9月議会で共産党市議団は市役所移転問題(高野議員)、深沢まちづくりに関連して、交通、水害問題、区画整理等(吉岡議員)質問しました。
  市役所移転は
       決まっていません

 
 市役所移転問題は6年後の開庁をめざし「新庁舎等整備基本計画」及び鎌倉市市庁舎現在地利活用基本構想を9月29日に策定。市民の方々から「本庁舎の移転は決定したのか」「もうどうしようもないことなのか」などと聞かれますが、実は計画策定で移転が正式決定したとはいえません。

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位置条例は未提出

 市役所の移転には、地方自治法第4条に基づく「位置条例」の改正が必要で、その議決は議会の3分の2(特別多数議決)です。それくらい自治体の中心となる位置の決定は重要事項なのですが、鎌倉市は条例の議決を「飛ばして」います。市長が「位置条例」の提案を行わないまま、行政計画を定めようとする行為は、極めて乱暴な手続きです。
 さいたま市では当然、市庁舎移転は条例の議決をもって「移転決定」だとの考えで、そのうえで基本計画を策定するとしています。そうでないと、計画策定の根拠が問われるからです。
 さいたま市幹部は次のように述べています。「条例の改正案を可決しておかないと、そもそもの根拠がないため、…新しい本庁舎に関する予算や計画が審議されない可能性がある。…」と。鎌倉市が基本計画策定後、億単位に及ぶ基本設計が「位置条例」の改正なしに強行され、その後に「位置条例」が議会で否決された場合、一体どうなるのか。現在の状況は滅茶苦茶な進め方と言わざるを得ません。 今すぐに「位置条例」を提案するよう市長に質問しましたが、提案時期を明示しませんでした。

鎌倉の歴史・文化に耐えうる移転計画に
 
 このように手続きのうえで問題があり、さらに移転計画(案)の内容も「設計任せ」の無責任なものであり、とても鎌倉の歴史や文化に耐えうる水準ではありません。現在の移転計画案を認める事はできません。今、市長・行政や議員・議会に働きかける大切な時期にきており、力を合わせて取り組んでいきたいと思います。

 

水害対策について

深沢まちづくり グランド予定地に   貯留池設置を

 最近は想定以上の大雨になり、被害が各地で広がっています。柏尾川が氾濫していない今でも、内水氾濫は起こっています。
 被害を軽減する為の水害対策工事促進が必要です。鎌倉市の水害対策は年超過確率10分の1ですが、その整備率も約78%です。

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   開発地だけ特別?!

 深沢まちづくり地域は洪水浸水地域です。境川(柏尾川)洪水浸水想定図の24時間雨量302㎜(計画規模)の降雨でも浸水が発生しないよう、地盤高や貯留池等設置する1/100 確率の特別の計画です。更に市役所建設予定地は防災拠点であるとして、洪水浸水想定最大降雨(年超過確率が1/1,000規模の降雨)24時間雨量632㎜でも浸水しない高さにかさ上げするとしています。
  地域に貢献する 水害対策を


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 上町屋、手広等近隣では最大規模降雨(被害24時間632㎜)では5から10m浸水深の被害が予想されています。洪水被害を防ぐ為、深沢まちづくりのグランド予定地に貯留池をつくるよう求めました。 
 
年超過確率 1/100 の降雨とは
1年間にその規模を超える降雨の発生する確率が1/100 の規模の降雨であり、24時間に302mm の雨量

年超過確率 1/1,000の降雨とは1年間にその規模を超える降雨の発生する確率が 1/1,000 の規模の降雨であり、国土交通省が考える想定最大規模で、24時間で632mmの雨量
●いづれも境川(柏尾川)流域
●2015年(平成 27 年)の水防法改正による

 

深沢まちづくり周辺道路改善を

 

市は新駅と深沢まちづくりの一体整備を進めようとしており、
31、1㌶の計画地は区画整理事業で行い、新駅までのシンボル道路は深沢地域では歩道も含め28mの特別の道路です。

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 周辺道路計画は進んでいない
 
 市役所移転や消防署、体育館など公共施設を設置しようとしていますが、周辺道路改善計画は皆無です。現在計画があるのは三菱電機南門前道路を町屋駅から腰越ー大船線に抜ける道路です。(元引き込み線活用)
 

  深沢小付近抜け道?
 
 市は市役所移転について7月にパブリックコメットを行い、104通の意見が出されました。他にも意見が寄せられています。
「深沢地域に市庁舎がくると、交通量がかなり増えるのではないか」「深沢小前の道路が抜け道になるのでは?。通学路なので心配」「鎌倉地域から新市役所に行くのに交通機関を何回も乗り換える。直通バスを出してほしい」「県道藤沢ー鎌倉線が混んでいると水道路が抜け道になる。通学路だが歩道もなくこども達が交通事故にあうのではと心配」等々。
 深沢まちづくり計画では約3000人の人口増を見込んでおり、市役所等公共施設増設等で交通量増加が予想されます。

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  道路改善計画を作成し、
           
土地買収も含め検討を
 
 しかし、市は深沢まちづくり付近の交差点の渋滞は問題ないとの認識です。これで市民の心配に応えられるでしょうか。
 深沢小学校付近や藤沢ー鎌倉線等必要な土地買収などの計画を作成し、改善を進めるよう求めました。

 

物価高騰、少子化等時代が不安定の中で進めていいの?

 

大船東口再開発
       資材高騰で計画進まず

  大船駅東口市街地再開発事業は1972年に都市計画決定され50年。第一工区のルミネや交通広場完成からもすでに29年。しかし、オリンピックによる建築資材の高騰などの影響で開発がストップ。今も物価、資材高騰等の理由で開発の見通しは立っていません。

資材、物価高騰
   深沢まちづくりも 同じではないか

 市長は深沢まちづくり計画地は新駅ができると「保留地は高く売れるので新駅費用は4億で済む」と言っていますが、人口減、物価高、資材高騰など時代は変化しており、計画通りに進む見通しはありません。もし、保留地が売れなければ、区画整理の道路や土地の造成等、税負担が増えるのです。まさに「捕らぬたぬきの皮算用」ではないでしょうか。新駅との一体開発はやめるべきです。

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