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たかの洋一のかけある記

2018年12月31日

新年にむけて…変化を恐れず前へ

今年、一番ショックを受けた出来事の一つは、平成元年に将棋の竜王戦で初タイトルを獲得した羽生善治さんが、平成最後の年に竜王戦で敗れ無冠になったことです。今年度は、名人戦:2勝4敗で挑戦失敗、棋聖戦:2勝3敗で防衛失敗、竜王戦:3勝4敗で防衛失敗と、僅差でタイトル戦に負け続けるという結果になりました。もっともタイトル戦の舞台に出ること自体が困難なことで、今年3つのタイトル戦に出ているのは、羽生永世七冠ただ一人です。

同僚議員から「高野さん、将棋の記事をよく書かれますね」と言われましたが、私は人生観や日常の思考や行動のうえでも羽生善治さんから学ぶことが多くあり、心から尊敬しています。負けて無冠になったことがニュースになること自体、凄いことですが、尊敬している特別な人だけに、羽生「九段」と呼ぶことに強い違和感があります。たとえご本人が望んだにしても、です。私は将棋界のみならず、日本社会の中でも卓越した人物だと思っています。

羽生さんは、勝負で大切なことは3つあると言われていますが、改めて著作を読んで、その1つ目の「恐れないこと」に関してこう言い切っています。「…自分にとって不必要なものを手放すことです。わかりやすい例で言えば、実績などもそうです。新しいことにチャレンジするときに、これから先は必要ない、と思えば、手放すのです」。私は、100期か無冠か、が懸かった先の竜王戦でも、羽生竜王があえて目先のことだけにとらわれず恐れない姿勢を感じました。

そのことについて、将棋連盟会長の佐藤康光九段の言葉を知って納得しました。佐藤九段は、竜王戦最終局の感想戦後、羽生さんに声をかけ肩書のことで協議したそうです。羽生さんは即座に段位を名乗ることを選んだといいます。佐藤九段は、そのことには驚かなかったが、むしろ衝撃を受けたのは、竜王戦における羽生の指し方や戦い方だったというのです。それをタイトルの防衛戦でやってのける羽生善治という人間の凄さを私も改めて感じ、少しでも見習いたいと思った次第です。

「1局目と7局目は、正直カルチャーショックを受けました。AIは推奨しているけれども人間はこんな手を指さないだろう、切り捨ててしまうだろう、という手を羽生さんは指していた。AIを使ったハードなトレーニングを日頃から重ねているんだなという印象を強く受けました。今までなら浮かんだとしても指せないような一手で、トレーニングを積んで評価していないと指せない手なんです。決して依存するわけではなく、新しい感覚や良いものは取り入れていこう、変化し続けているんだなということを感じました。」

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