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2018年10月18日

公共施設再編計画 市役所移転問題を考える②

6、7月号で市役所移転問題について取り上げました。
今回は防災との関係で考えてみたいと思います。(山ざくら9月号より)

本庁は津波で移転
深沢は洪水の危険?

1月26日に県は「河川の氾濫による洪水浸水想定図」を発表していました。しかし、市議会への報告はありませんでした。
発表された洪水浸水想定図によると、前回の図には入っていなかった、市役所移転予定の「深沢まちづくり計画予定地」も1メートルから2メートルの浸水が予想されています。
8月の定例記者会見で市長は「前は(深沢再開発地域)浸水地域に入っていなかった。今回の想定図に浸水するとなった」「市役所移転問題で浸水想定での論議はしていない」と答弁。浸水対策はどうするのかとの問いに「柏尾川から遠い所に市役所を建てる。かさあげも検討する」と答えました。

かさ上げって
市役所予定地だけ

洪水浸水想定図によるとモノレール沿いの西鎌倉ー大船線等の道路も同じように浸水します。深沢地域に予定されている、消防署や体育館、道路もすべてかさ上げするのでしょうか。費用はどれくらいかかるのでしょうか。又、かさ上げは地域全体にどのような影響を与えるのでしょうか。
いづれにしても、本庁を移転する大きな理由に「津波の危険」を強調していたのですから、移転先としている深沢での洪水の危険や対策、災害拠点としての機能、財政問題、交通問題など事実に基づいた調査・検討を行うべきだと思います。
共産党議員団は住民との十分な議論を尽くすよう求めてきました。今,強引に進めるべきではありません。

〇浸水洪水想定図とは
現、鎌倉市洪水ハザードマップは、県管理の柏尾川(2009年調査)は24時間雨量292mm(100年に1回程度の大雨)、滑川と神戸川は1時間最大雨量74mm(30年に1回程度の大雨)を想定した場合に予想される浸水洪水区域を表しています。
今年1月26日県発表の「洪水浸水想定図」は柏尾川で24時間雨量(1000年に1回程度の大雨)を632mmと想定しています。神戸川、滑川は2019年度中に予定されているとのことです。河川の氾濫前に今でも内水浸水被害が多数発生しています。被害を少なくするハード及びソフト面の拡充が必要です。(吉岡和江)

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