高野議員は、古都鎌倉のまちづくりについて一般質問を行い、緑と歴史をいかす立場で、まちづくりの諸課題を取り上げました。
鎌倉全体を古都に位置づけ、地域の歴史や自然をいかしたまちづくりを
ここ数年の鎌倉市をみると、斜面地の緑地や古都法地域など、全市的にマンションや宅地開発が進み、これで世界遺産登録ができるのか、など少なくない市民の方々から心配の声が寄せられています。
一方、市の都市マスタープランでは、市域特性を活かしつつ、鎌倉全体を古都と位置づけています。
鎌倉地域だけでなく、全市的な視点で古都としてのまちづくりに取り組むことが世界遺産をめざすうえでも必要であり、まちづくりの原点を再認識すべきと指摘しました。
そうしたなかで、現在、玉縄地域で取り組まれている玉縄城築城500年祭事業は、地域の歴史や自然をいかした市民と行政等の協働の取り組みとして大変注目されます。
こうした事業を積極的に進めるとともに、鎌倉のシンボルの一つである大船観音周辺の地域など、古都鎌倉の一部として、今後、緑や景観の保全に取り組むよう求めました。
古都のまちづくりには、緑の保全・管理、開発ルールの強化など重要課題があります。高野議員は、次の点について、積極的に取り組むよう求めました。
- 鎌倉地域を中心に、古都法地域全体を保全する方策の検討
- 防災の点からも、本格的な樹林管理事業の実施に向けた研究
- 風致地区内の斜面地緑地を保護するルール(地盤面対策)の強化
- 小規模連鎖開発への厳格な対応、市民の立場にたった条例の運用
- 小規模開発事業において説明会の開催を義務づける条例改正
- 地域住民の声をより反映できる、まちづくり条例の総体的見直し
今後も、まちづくりの制度や条例をよく研究して、全力で取り組んでいきます。
「鎌倉市民ニュース」2009年7月号より