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鎌倉市携帯電話等中継基地局の設置等に関する条例制定から12年

テクノロジーの進歩をいかに人間の健康や環境に調和させていくかは重要課題の一つです。鎌倉では全国的にも先駆けて、携帯電話等中継基地局の設置等に関する条例を制定し、12年が経ちました。鎌倉における昨年の基地局計画数が230箇所もあるということを知り、改めて電磁波の問題について国として真剣に検討すべき時にきている(遅いくらいだが)と考えています。先の議会で同条例改正を求める陳情がだされ、国の法律との関係(規正法は現状ない)から、市独自の規制条例制定は不可能なため、やむなく継続審査になりましたが、同時に説明会の範囲など改善の余地はあると質疑しました。条例制定に当時、関わった一人として以下、備忘録的に記します。

平成20年総務常任委員会( 9月11日)

〇「陳情第11号携帯電話・PHS中継基地局の設置に関する条例の制定を求めることについての陳情」について(担当原局がないため、意見開陳のみ)

○高野委員 携帯電話は人口以上の普及ですね。いろいろな電磁波というか電気に囲まれて暮らしているわけで、これと人体との関係というのは非常に大事な、やはり問題だと思いますが、どうも日本の場合は、まだ欧米と比べると対策がおくれているというふうな印象を持っています。いただいた新聞記事だと、欧米では21世紀の公害という位置づけでWHOの報告もあるわけですけれども、まだ日本政府としては、研究も含めた対策は十分でないと。先ほどのお話にもあったように、何らかの形で現実に健康状態に影響が及んでいる方がいるわけですから、ぜひこの点は、鎌倉市でどうこうということはできませんので、本当に、これは国の方できちんとやらなければいけない問題だろうと。その上で、自治体として放っておいていいのかということが、やはり問われているというふうに思います。

この点で言えば、今いただいた資料には、篠栗町のこの条例、それから国立市の要綱、こういったものを見させていただきましたけれども、先進的につくっている自治体もあると。そういう意味でいうと、私は広くまちづくりの問題として、少なくともルールづくりが必要だろうというふうに思います。

この陳情にもありますように、これだけもう携帯が普及して、…いろいろなのが建っているわけですよね。もう知らない間に建ってきている。先ほどのお話にもあったように、どんな強さの電磁波なのかもよくわからないというのが、ぼこぼこ建っていると。だから、鎌倉でも浄明寺とかで一定の運動も起きたりしていますが、やはりそういうことは、鎌倉のまちづくりとしてきちんと市民が、どういうものが建てられるのかをやはり事前に知って、必要な情報を得て、ちゃんと事業者との話し合いの場を持って、必要な、やはり市民の要望とか不安を解消していくという、そういうルールづくりを鎌倉市がきちんとしていくということは、これから必要不可欠の課題の一つだろうと思います。

…きちんとルールづくりに向けた取り組みを、ぜひ早期に行っていただきたいということで結論を出して採択すべきであるというふうに意見を申し上げます。

○石川委員長 (委員のうち、退席者2人)わかりました。

それでは、改めまして、陳情第11号を採択することに御賛成の方の挙手を求めます。

(総員挙手)※退席者を除く3委員の挙手

総員の挙手によりまして、陳情第11号は採択することに決定をいたしました。

※その後の本会議で、全会一致で陳情を採択。背景には複数地域での問題があった。

木、空の画像のようです