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市役所本庁舎移転は時期を含め、計画の見直しを

〇議会で議論した内容を要約しましたので紹介します

深沢の市街地整備が「まち開き」となる令和10年度に、先行的に整備予定なのが市役所移転による本庁舎整備です。このまま進めると、区画整理事業で深沢事業用地に様々な建物が建とうとする時点で新庁舎が完成となり、新たな市街地が形成される前に市役所を移転することになります。移転の前提にも関わる重要な問題の一つです。

予算審査において、他市の移転案の事例を紹介しましたが、まちづくりが既に行われているか、もしくは中心市街地の整備が具体的に進み実態を伴っているなかで移転整備するのが通常です。鎌倉市のように、新たな市街地整備が本格的に進む前に本庁舎を整備しようとする事例は聞いたことがありません。このような事例が全国的にあるか質問しましたが、市の担当は答えることができませんでした。

市内の他地域からの交通の利便性確保を含め、本庁舎の移転に相応しい都市計画や新たな中心市街地となるまちづくりが具体的に分かりません。もし、保留地処分が思うように進まない場合、そこに建った本庁舎は市民にどう映るでしょうか。しかも、深沢事業用地の商業エリアは西側で、本庁舎側というより柏尾川を挟んで市外に整備予定の新駅側との動線を重視する計画になっています。これで鎌倉市全体の新たな中心市街地といえるようなまちづくりに本当になるのでしょうか。

6年後に本庁舎の移転整備をしようとしているのに、事業用地の周辺地域における道路や交通などの改善計画が見えてこないのも疑問です。約170億円の大型事業であり、歴史や文化的な視点からも問われている事案です。一度冷静になって立ち止まり、整備スケジュールの変更を含め、計画の見直しを求めます。