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59回全国自治体学校に参加しました。

7月22日から24日まで、千葉市で行われた、自治体学校に3人で参加しました。

2017年自治体学校7月22日

22日、千葉駅で降り、バスで全体会場の青葉の森公園芸術文化ホールへ。歓迎行事「民謡一座 游」の津軽三味線と民謡を聞きました。

記念シンポジウム 「住民参加で輝く自治体を」と題して、コーデイネーターに岡田知弘京都大学大学院教授、シンポジストは渡辺治 一橋大学名誉教授、中山徹 奈良大学大学院教授がお話されました。

渡辺さんは5月3日、70年目の憲法記念日に安倍首相の改憲発言、7月2日、都議選での安倍政権への国民的避難と自民党の歴史的大敗、都民ファーストの大勝、

しかし、安倍さんは改憲をあきらめていない 改憲と許すのか、阻むのか、日本の最大の岐路がやってきた

自治体を変える、安倍を替える、 都議選では安倍を替えてほしいという風にかなう 主体が育っていない 市民と野党との共同がうまくいっていない

いままでやったことのない 共同をつくること 急いでつくること 一緒に戦っていく中で つくっていくなかで変わっていく

中山さんは

70年代革新市政、都政 から現在は

①矛盾が深まった➁革新統一 主体の形成

矛盾が深まっている地域 その当時との違いは 変革主体の形成 市民との共同の広がり 変革主体の広がり 議論をすることで乗り越えていく 運動を広げていくこと

今、地方自治体の役割 憲法で地方自治法で 「住民の福祉の増進を図ること」

地方自治体の役割を投げ捨てる事態が広がっている

公共施設再編計画 公共とは何かが問われている

公共施設を人口減少や税収難を理由として、公共施設の統廃合が進められている

運営も直営から委託化、しかも、非営利のNPOや社会福祉法人でなく、民間営利業者への委託化、民営化が進んでいる 廃止した施設跡地は民間に売り渡している そこにマンションなどが作られている

地域の公民館や福祉センターなど廃止し、一極集中の大規模施設を作り、地域コミュニテイがこわされている

地域を元気にする 施策こそ大事ではないか

憲法第8章には地方自治が明記されています。明治憲法は天皇が主人公で、地方自治の考えはなかったのです。沖縄での基地問題はじめ、地方自治体の意思がないがしろにされている。

今こそ、憲法、地方自治の本旨に立ち返った取り組みをそれぞれの自治体で市民と共に 取り組んでいくことが、大切であると思いました。(吉岡記)

2日目は 高野議員と一緒に「先駆的歴史と食文化」をめぐる 現地分科会に参加しました。

 

ハリストス須賀正教会前2017年7月23日 自治体学校

はじめに、農村地帯の一角にたたずむ「ハリストス正教会を見学。女流画家の先駆者であり、イコン(聖画)制作者の山下りんが描いたイコン10面が所蔵されています。地域の皆さんが長い間、守ってこられた熱意を感じました。

次に、野菜やお米の産直で私もお世話になっている多古町旬の味 産直センターに伺いました。

品川区での交流が始まった当時、品川区では教育長の発想で、学校給食に安心安全な農産物を求めていました。「学校給食は教育の一環です。葉がついたままの人参を送ってください」との要請で葉つき人参を送ったところ、初めてみた「葉つき人参」の姿に感動した子どもたちから、何枚もの絵と作文が送られてきたとのこと。最近でも学校に行き、トウモロコシ1つ1つのひげが実になることを伝えたり、生産者と子供達との交流が続いているとのことでした。

昼食が個々のレストランでの地元でとれた、野菜尽くしの郷土料理のバイキングを楽しみました。

2017年多古町地場野菜の昼食バイキング自治体学校

多古町昼食 野菜バイキング

案内の方の小麦粉の話は大変ショキング。

日本産は約10% 外国産はグルテンが多く、パンなどもふっくらと柔らかい。グルテンが多い小麦粉はねばねばで体の中で、腸壁にくっつき、いろいろ悪さを起こし、体に悪い、多古町でIさんがつくる古代種で作った小麦粉がパンを焼いてもふっくらしないが、体に良い。そばもそば粉より、つなぎの小麦粉が多いとの話。今、コメの消費が減り、小麦粉の消費が増えていて、心配との話でした。

 

また、食の大切さという点では、「抗生物質の入った餌を食べている牛糞でつくった肥料は匂いがあるが、ここで作っている牛糞は餌が違う牛糞の堆肥はにおいません」とのこと。堆肥所の見学しましたが、糞の匂いでなく、肥料の匂いのみ。前に牛糞やわら、木材を混ぜて作っていた肥料はすごく匂いがきつかった経験があります。エサでこうも違うのかと感銘を受けました。

2017年7月23日 牛糞の堆肥 

 

次に大原幽学記念館に行きました。 高野さんの感想をご覧ください。

24日 最終日

社会教育・公民館の役割と地方自治をめぐる課題 特別講演 講師は長瀬成次 千葉大学名誉教授

公民館は現憲法の精神を日常生活に具現化するための恒久施設との位置づけで、学校教育だけでなく、国民が生涯にわたって学習できるようにするための「地域住民の学習権保障」を果たすうえで大切な施設。

全国で35000カ所あった施設は現在14000カ所。 戦後、 地域の青年団や地域の方々が資金も出しあい公民館をつくり、運営もしてきた。

しかし、今、公共施設再編計画と社会教育施設の統廃合やさいたま市9条俳句不掲載事件と学習権・表現の自由が侵されてきている。

運営も直営から指定管理、しかも、民間への管理など公的なありかたが問われている。

 

全体として、公共とはなんぞやが問われていると感じました。

鎌倉でも 公共施設再編が進められています。 体育館の統廃合や、行政センターの窓口廃止、子ども会館の単独館廃止、保育園、あおぞら園等の民営化、委託化、子ども会館の株式会社への指定管理化など、公共の在り方が問われています。

今こそ、地域を大事にする政策が必要ではないでしょう。